快眠ジャパン

不眠症の治療

不眠症の治療と流れ

不眠の症状がほかの身体・精神的疾患や薬物の作用が原因となっている場合(二次性不眠症)には、まずはその原因を精査して治療することが優先となります。以下の説明は、他に原因のない不眠症(原発性・一次性)の治療の流れとなります。

不眠症の治療には、お薬を使う「薬物療法」と、お薬を使わない「非薬物療法」があり、症状や状況に応じて最も適切な治療法を医師が選択します(主な非薬物療法については、快眠のためのセルフケアへ)。

「睡眠薬はこわい」というイメージをもっている方も多いかもしれませんが、昔に比べて、いまの睡眠薬は、副作用が軽減され、安全性も高まっています。

また、これまでに使われてきた「GABA受容体作動薬」に加え、「メラトニン受容体作動薬」や「オレキシン受容体拮抗薬」などの新しいお薬も開発され、お薬による治療の選択肢が広がっています。

「不眠症治療薬(睡眠薬)の歴史」はこちら

不眠症は、次のように治療をしていきます。

日常生活を見直し、不眠の原因となる生活習慣を改善します

規則正しい生活を送る、寝室環境を整える、お酒やタバコを控えるなど、快眠のための生活習慣の改善を心がけます。

症状に合わせてお薬を服用します

生活習慣の改善と同時に、必要に応じてお薬を使って治療します。

医師の指導のもと、患者さんの症状に合わせたお薬を適切に服用することで、より安心して使用することができます。

お薬を減らしていきます

症状がよくなってきたら、いつまでお薬を服用するのか、どのようにお薬を減らしていくのか、患者さんの状態や服用している薬に応じて、医師から説明を受けます。

自己判断で服用を中止せず、医師の指示に従ってお薬を減らしていきましょう。

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不眠症治療薬(睡眠薬)の歴史

お薬による不眠症治療は、「バルビツール酸系睡眠薬」にはじまり、これまでは「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」、「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」などがよく使われてきました。これらはいずれもGABA受容体作動薬に分類されるお薬です。

その後、「メラトニン受容体作動薬」という体内時計を介して眠りをもたらす薬が開発されました。

そしてさらに最近、オレキシンという覚醒にかかわる脳内物質の働きを抑えることによって睡眠に導く「オレキシン受容体拮抗薬」も開発され、「不眠の薬物治療」の選択肢が広がっています。

不眠症治療薬(睡眠薬)の歴史

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GABA受容体作動薬

GABA受容体作動薬

(GABAの働きを強める薬)

脳の活動を抑えて眠りに導く

脳の興奮を抑えるGABA(ガンマアミノ酪酸)という神経伝達物質の働きを促すことによって、脳の活動を休ませて眠りへと導きます。

お薬の構造から「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」と「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」に分けられ、不眠症の症状や患者さんの生活状況などの背景に応じて使い分けられています。

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メラトニン受容体作動薬

メラトニン受容体作動薬

(メラトニンと同じ働きをする薬)

メラトニン(睡眠ホルモン)に作用して眠りに導く

メラトニンは、体内時計の調節に関係し、睡眠と覚醒のリズムを調節する働きがあるホルモンの一つです。

メラトニン受容体作動薬は、脳内のメラトニン受容体に作用し、体内時計を介することによって、睡眠と覚醒のリズムを整え、睡眠を促します。

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オレキシン受容体拮抗薬

オレキシン受容体拮抗薬

(オレキシンの働きを弱める薬)

覚醒を維持するオレキシンの働きを抑えて眠りに導く

「オレキシン」は、起きている状態を保ち、安定化させる(覚醒を維持する)脳内の物質です。

オレキシン受容体拮抗薬は、その「オレキシン」の働きを弱めることによって眠りを促す、新しいタイプのお薬です。

脳の覚醒に関わるシステムを抑制することによって、脳の状態が覚醒から睡眠に切り替わることを助け、自然な眠りへと導きます。

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